会員のみなさま

日頃より学会の活動にご協力いただき、誠にありがとうございます。先の総会は書面形式となりましたが、メーリングリストでのご検討、ご議論、どうもありがとうございました。

総会でお認めいただきましたように、学会は本年9月に酪農学園大学で統合後初の年次大会を開催する予定で準備を進めて参りました。しかし、新型コロナウイルス感染症への対応がますます厳格化される情勢を鑑み、誠に残念ではありますが年次大会を中止することといたします。

9月の大会に向けて参加登録や発表登録を進めなければならない時期となり、新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない状況や、開催校を含む大学の休講や講義・実習の後ろ倒しが次々と発表される情勢を考慮し、理事会において決定させていただいた次第です。

年次大会につきましては、2021年10月末の4 学会(日本比較生理生化学会・日本動物心理学会・日本動物行動学会・動物の行動と管理学会)連携大会を予定しております。企画しておりましたシンポジウム、現地検討会、夏の学校につきましても、適切な時期への延期またはこの大会との連動を予定しております。

可能であれば来年3月に九州大学で開催される日本畜産学会と連動し、上記の企画の一部でも開催し、会員交流の場を作りたいと考えておりますが、この事態の状況を見極めつつ判断させていただきたいと思います。

当学会は大会参加費としては徴収を行わず、会費より大会費を捻出してきているなか、会員のみなさまの年に一度の大切な機会が失われますこと、大変申し訳なく思いますが、このような情勢ですので何卒ご理解いただけますようお願いいたします。

大会は中止となりましたが、学会としての歩みが止まるわけではありません。学会誌への積極的な投稿、メーリングリストでの議論など、今できることから学会を盛り立てていただけますようお願いする次第です。再開の日までそれぞれにがんばりましょう。

2020年4月14日
動物の行動と管理学会会長 矢用 健一

動物の行動と管理学会2020年度大会について

今年、学会が統合してから初めての大会を、北海道にて本学会単独で開催の予定にしており、大会に併せて、現地検討会および夏の学校を開催します。変更の可能性はあるものの、基本的には下記の通り開催する計画にしております。観光シーズンということもあり、皆さまにおかれましては、航空機や宿泊などの御予約をお早めにお願いできればと思います(学会での斡旋などはありません)。Web申込の開始を4月頃に予定しておりますので、申込については今しばらくお待ち頂ければ幸いです。

以下、企画内容になります(敬称略とさせて頂いております):

◆現地検討会「見せる・産する・進出する動物への私たちの任務」
日程:9月14日(月)
3つのコースを設定して、現地検討会を並列で実施する。

コース1:「動物福祉の向上にAI技術を活用する」@ 円山動物園
13:30に円山動物園集合予定(http://www.city.sapporo.jp/zoo)

ース2:「 自動化された酪農場でのモニタリング技術を乳牛管理に活用する 」@江別市内近郊の酪農場
13:00に酪農学園集合予定

コース3:「学園と野幌原始林のボーダー:野生動物と大学教育の共生」@酪農学園
14:00に酪農学園集合予定

◆大会
日程:9月15日(火)~16日(水)
場所:酪農学園大

9月15日(火)
11:00-12:00 評議員会
13:00-15:00 シンポジウム1「動物とコンピューターのインタラクション」 
講演者:
友永雅紀(京大)「比較認知科学におけるコンピュータの役割」
小林博樹(東大)「アニマルコンピュータインタラクションと野生動物装着センサネットワーク機構」
中野鐵兵(早稲田大) 「映像情報を用いた繁殖牛状態監視システムの構築と運用法に関する研究・開発」
15:00-18:00 口頭発表(優秀発表賞演題)
19:00- 懇親会(優秀発表賞発表)
9月16日(水)
10:00-12:00 シンポジウム2「家畜の福祉 -Beyond Tokyo olympic-」 
講演者:
矢用健一(農研機構)「日本のアニマルウェルフェアの現状と今後の展望」
竹田謙一(信州大)「今の酪農生産体系における我が国でのAW飼育の試み」
瀬尾哲也(帯畜大)「アニマルウェルフェア認証制度」
共催:(一社)アニマルウェルフェア畜産協会、動物福祉研究会、次世代型家畜生産技術の研究開発プラットフォーム、アニマルウェルフェア飼育管理技術開発(牛)コンソーシアム
12:00-13:00 臨時総会
13:00-16:00 ポスター発表

◆夏の学校
程:9月17日(木)~18日(金)
場所:夏の学校@札幌ハウスセミナーセンター

9月17日(木)
13:00-14:00 講演1 エンカレッジレクチャー「我々は何をやって、何をやらなかったか?」近藤誠司
14:00-14:45 講演2 研究レクチャー「個体~個体群レベルでウマの心と行動を探る 」 リングホーファー萌奈美 (京都大学)
14:55-15:40 講演3 研究レクチャー 「タイトル未定」 堂山宗一郎 (農研機構西日本農研)
15:40-16:25 講演4 研究レクチャー「野生動物の行動をゲノムから明らかにする ~霊長類と有袋類の研究から~ 」 早川卓志 (北海道大学)
16:35-17:45 講演5 技術レクチャー「動物の行動研究にあたっての統計解析と機械学習の基礎 」 多田慎吾 (農研機構北農研)
18:00-19:00 夕食
19:00-21:00 グループディスカッション1

9月18日(金)
8:45-9:30 講演6 研究レクチャー 「カラス研究者が起業しました〜最新カラス研究と起業の赤裸々な話〜」塚原直樹(株式会社CrowLab)
9:30-10:15 講演7 研究レクチャー 「動物の行動のシステム的理解と制御」新村毅(東京農工大学)
10:20-12:00 グループディスカッション2
12:00 現地解散